禁煙治療

Smoking cessation treatment
  

 
 

タバコはニコチンの作用による脳や身体への快感(身体的依存)だけでなく、ホッとする、スッキリするといった気持ちの上での依存(心理的依存)が重なっているため、意思の力だけではなかなかやめることができません。当院では、禁煙のための補助薬や生活指導を駆使した禁煙のお手伝いをしております。
 
2006年から「健康保険」が適用され、患者様の負担も軽くなりました。禁煙治療を健康保険で受けるためには一定の要件があり、1回目の診察で医師が確認することになっています。なお、要件を満たさない場合でも、「自由診療」で禁煙治療を受けることができます。
 

健康保険等で禁煙治療を受けるための要件
ニコチン依存症を診断するテスト(TDSTobacco Dependence Screener)で5点以上(35歳以上の方) 1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上例えば、25歳から115本喫煙している45歳の人なら、15(本)×20(年)=300であり、対象となります。34歳未満のかたはブリンクマン指数の条件はあてはまりません。すぐに禁煙したいと考えていること医師から受けた禁煙治療の説明に同意、説明内容に納得された時は、文書で同意します(サイン等)。過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年が経過しないうちは、「自由診療」となります。

 

TDS
自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
禁煙したり本数を減らそうとした時に、タバコが欲しくてたまらなくなることがありましたか。
禁煙したり本数を減らそうとした時に、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、憂うつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手の震え、食欲または体重の増加)
4」でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
重い病気にかかった時に、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
タバコが吸えないような仕事やつき合いを避けることが何度かありましたか。
(注): 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現したりしている状態
はい:1点 ※5点以上は「ニコチン依存症」です。
いいえ:0